私は元来、生粋の怠け者だ。
だから寝るのは最大の「趣味」と言っていい。
求職の履歴書には絶対に書けない趣味の一つだろう。
先場所優勝した貴景勝が趣味が「寝ること」と言っていて、「あ!俺と一緒やん!!」と一瞬喜んだが、冷静に考えると趣味が一緒だけでその他の実績・能力は雲泥の差があると気づき、落ち込んだが。

「果報は寝て待て」なんて諺があるが、アホな若い頃の私はそのまんま単純に意味を履き違え、「寝ていたら良いことがある」と安心して寝まくっていた。

かつて漫画家になるのが夢であったが(この画力で)、徹夜が当たり前というハードワークの逸話が当たり前のようにあちこちで多々語られていたので、一気にモチベーションが下がった。
まぁそれ以前に実力と努力が凄まじく欠けていたからなれなかったのだが。
ただでさえ、寝るのは人生の30%にも及ぶからと人生論の視点で睡眠が議論されてるのに、私の場合は50%寝ていただろうから、今のこの毒男という情けない姿がある。

私には夢がある。
それは自分の夢を自由にコントロール出来る装置が発明されることだ。
要は寝ていたら夢が現実の世界なのだ。
栄養はサプリだけで取り、夢の中でご馳走を食べる。
食事の満足感は精神的ものが大きいと思う。
不味いものでも自己暗示で美味しくする方法もあるかもしれない。
夢の中でたっぷり美女と遊ぶ。
その代わり、起きたら現実を知るのが恐怖なので、基本殆ど寝ている。

と書いたら、これはつまり、寝たきり老人状態、植物人間に近いんじゃないかと気付いた。
植物人間もずっと夢を見続けているのであろうか?

私の初夢は悪夢だった。
イモムシを強制的に食べさせられる夢だった。
吐き気をこらえて食べたらオレンジの味がして、それがまたキモさを助長したのを覚えている。

数日前見た夢は、なんと自分で自分の腕を包丁で横にスライス気味に切るというおぞましすぎる夢だった。「切っちゃったから縫わないと」とやけに冷静に悪夢の中で話す私がいた。
悪夢

藤子不二雄A氏は「僕は夢は悪夢の方が好きですね。なぜなら目が覚めたら『嗚呼、夢で良かった』ってうれしくなるじゃないですか」という趣旨のことを話していたが、私も確かにそこは同感だ。
ただ、このようにあまりに恐ろしすぎる悪夢は精神衛生上、かなりよろしくない。
だから夢コントロール機というものが発明されることを待っているのだが、これはドラえもんが誕生する22世紀まで待たねば出てこないのだろうか?
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